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新型コロナウイルス時代を 生きのびるために

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『9割の病気は自分で治せる』岡本裕 中経文庫 

今の社会風潮は、高血圧、高脂血症、糖尿病、肥満などは「しっかりと治療を受けなくてはいけませんよ」という空気です。この風は自然に吹いたのではなく、政府が吹かし、メディアが煽っているような気がします。また定期的な検査も、患者さんをつなぎとめる非常に有効な手段です。大抵は何らかの異常値が見つかるものです。脅す材料には事欠きません。

 

○西洋医学、東洋医学、保管代替療法の枠にこだわらずにそれぞれのいい部分を取り入れ、病気の根本原因を解消し、元々備わっている自己治癒力を増進させることによって治癒を目指すのが、最も理に適うと私は考えています。
 

○「ヨーロッパ高齢者高血圧研究会」が行った調査によると、高齢者にとっては、むしろ血圧が高ければ高いほど、総死亡率が低くなるという結果も出ている。立ち直りを不可能にするために降圧剤を飲んでいるようなものだと思います。
 

○コレステロールが220〜280mg/dlの範囲の人が一番長生きしています。ちなみに、これを示すデータは山ほど発表されています。コレステロールが不足すると、生体の自己治癒力は著明に低下します。 

○抗体の60%は腸で作られています。つまり腸は私たちの免疫を司る重要な器官でもあるのです。

 

○数千年かけて積み上げられてきた先輩医師たちの英知を無視することは多大な損失だと思いますし、患者さんへの人権侵害だと思います。

 

○糖尿病の薬は、飲むことによってインスリンの分泌能はより悪くなっていくのです。治る方向とはまったく正反対の方向に進んでしまうのです。やがて血糖降下剤もあまり効かなくなり、合併症も出てきて、遅かれ早かれインスリンの注射を受け続けることになります。 

○何を隠そう、正直に白状しますと、医者は病気を治せないのです。どんな名医でも無理なものは無理なのです。医者が出来ることは、ただ、患者さんが治るきっかけを作るだけです。適切なきっかけを作ってあげ、あとは患者さんの自己治癒力が病気を治すのです。

 

○糖尿病の治療薬としてよく使われるスルホニル尿素剤(SU剤)などは、無理やり膵臓β細胞を鞭打ってインスリンを搾り出しているのですから、非常に手荒な治療法と言えなくもありません。そのせいか、いずれはβ細胞が疲弊してしまい、ついにはインスリンを分泌しなくなってしまいます。

 

○外国からは、日本人は異様に薬を好む民族だと見られています。これほど膨大な薬の中で自己治癒力を高めることが証明されている薬剤は、残念ながら未だかつて聞いたことがありません。

 

○まずはストレスセンサーである「嫌」という正直な感覚を大切にしましょう。嫌な度合いを出来るだけ少なくしていく工夫が、自己治癒力を高める有用な手立てとなります。

 

○衰えを感じる歳になってからの我慢、忍耐、根性、頑張り、競争などはすべて身体には悪く作用します。また義理、約束、責任感、義務なども同じく、自己治癒力を低下させます。

 

○人体は個人差、個体差が大きいので、その差を考慮に入れるとエビデンスは途端に怪しくなってしまう。なぜなら、エビデンスは「人は皆均質である」という前提での話だから。


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